Diabolus ex machina

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ディアボルス・エクス・マキナ=「機械仕掛けの悪魔」という意味のラテン語。

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宇宙のヒエラルキー、あるいはミクロコスモス(自己満足)

2007.10.28 Sunday 02:37


アニメ「少女革命ウテナ」のエンディング曲「バーチャルスター発生学」です。
アニメの音楽と侮るなかれ。
作曲はJ.A.シーザー。
かつては、寺山修二が主宰する劇団・天井桟敷で音楽を担当していた人です。
この唄は非常に深いというか、難解というか、面白いです。

何はともあれ、以下、歌詞の一部です。
---------------------------------------------------
そして
月天 水星天 金星天
太陽天 火星天 木星天
土星天 恒星天 原動天
さらなる円環無限に果てなき
一つの有機的な機関
一つの永久運動装置

あー空動なり
そは、空動なり
(歌詞カードから引用)
---------------------------------------------------

アニメで使われたショートバージョンではなく、フルバージョンがYOUTUBEにあればよかったのですが、残念ながら見つかりませんでした。
まあ、引用した歌詞の部分はショートバージョンにもあるので、これで十分ということで。

では、
「バーチャルスター発生学」と「宇宙のヒエラルキー」について、気の向くままに書いてみようと思います。

この唄を紹介するのは二度目になります。
今回は、読んでいた本にたまたまこの唄の歌詞の一部が出ていて、それが面白かったので、再度記事にしようと思いました。

→前の記事「其は空洞なり」へ


読んでいた本は「タロット大全」(伊泉龍一)です。
サブタイトルに「歴史から図像まで」とあり、タロットカードについて、タロット占いのことだけではなく、その誕生から現在に至るまでを膨大な図版や表を使って俯瞰的に書いている大作です。

何しろ分厚い本なので、まだ全部を読んだわけではないですが、とにかく知りたいことがあったので興味のある部分から読んでいっていて、その部分、宇宙のヒエラルキーについてあらわしたページに出会いました。




その本に掲載されている図表を撮影してみました。
うまく写ってなくて申し訳ありません。

ヘブライ語(?)のアルファベットと対応した形でこの世界のヒエラルキー(階層)が表現された図表です。
今回の記事の趣旨に基づいて、アルファベットの最後から順番に抜き出して書き出すと、

-------------------------------------------------------------
ミクロコスモス(人間) ------- タウ
動物 -------------------- シン
野菜 -------------------- レシュ
鉱物 -------------------- クォフ
四大元素 ---------------- ツァダイ
物質 -------------------- ツァダイ
霊 ---------------------- ペー
魂 ---------------------- ペー
月 ---------------------- アイン
水星 -------------------- サメク
金星 -------------------- ヌン
太陽 -------------------- ヌン
火星 -------------------- メム
木星 -------------------- メム
土星 -------------------- ラメド
恒星天 ------------------ カフ
第一動因 ---------------- カフ
英雄 -------------------- ヨッド
エンジェルズ ------------- テス
アークエンジェルズ ------- ケス
プリンシパリティーズ ------- ザイン
ヴァーチャーズ ----------- ヴァウ
パワーズ ---------------- ヘー
ドミニオンズ -------------- ダレス
トロウンズ ---------------- ギメル
ケルビーム -------------- ベス
セラフィム --------------- アレフ
(「タロット大全」P176より)
-------------------------------------------------------------

ちなみに、この表はアタナシウス・キルヒャーの「エジプトのオイディプス」という本からの引用らしく、それを知って、私が持っているキルヒャーの本にも「エジプトのオイディプス」の抜粋が掲載されているので調べてみたのですが、それらしいモノは見つけたものの、日本語ではなくわけのわからない言語で書かれた図に簡単な説明があるだけなので、これまでまったく気が付きませんでした。
言葉の壁ってやっぱり大きいと思いました。

さらに蛇足。
そんな私でも知っているヘブライ語。
「ヨッド ヘー ヴァウ ヘー」(IHVH)
というアルファベット4文字(3文字)を並べた言葉がありまして。
ユダヤの神は、名前を持たない、というか、すべての言葉が神をあらわすとか、そんな感じらしいです。
ただ、そうすると神を言葉で表現することが逆に不可能になってしまうという面白い現象が起こるわけです。
それでまあ、理由まではよく知りませんが、この4文字(3文字)の文字列で神をあらわしたりするようです。
偶像崇拝は禁じたユダヤ教なのに、名前には略式というか、略号を用いたあたり、面白いと思いませんか?
(蛇足終わり)

で、
「バーチャルスター発生学」の歌詞、
「月天、水星天、金星天、太陽天、火星天、木星天、土星天、恒星天、原動天」
の部分と
月 ---------------------- アイン
水星 -------------------- サメク
金星 -------------------- ヌン
太陽 -------------------- ヌン
火星 -------------------- メム
木星 -------------------- メム
土星 -------------------- ラメド
恒星天 ------------------ カフ
第一動因 ---------------- カフ
の部分が一致しています。

「バーチャルスター発生学」の歌詞がここからアイデアを得た、ということがわかって、私はその発見に歓喜したわけです。
「バーチャルスター発生学」の歌詞では、この後「さらなる〜」と続くわけですが、つまりは「英雄」「天使」「大天使」・・・
さらなる高みをも目指している唄なんだと。
この表を知ったことでより深く唄を理解できたわけです。
まあ、自己満足に過ぎないと言われたらそこまでですが、こういう発見は何の役に立たなくてもうれしいものです。

さらに、この「タロット大全」にはルネサンスの宇宙観を表した図版も掲載されていて、そちらの図から文字だけを抜き出すと、

物質、
自然、
宇宙の精神、
月天、
水星天、
金星天、
太陽天、
火星天、
木星天、
土星天、
恒星天、
至高天、
宇宙の知性・もしくは天使の叡智、
神・一様にして全様

ということで、ここでもほぼバーチャルスター発生学の歌詞と合致しています。
キルヒャーの「エジプトのオイディプス」では、神はヒエルラルキーの枠外に位置していて、一切記述がありませんでしたが、ルネサンスの宇宙観では神も含めた世界観が表示されているのは、なんとなく面白い気がします。

そうした背景的な意味を知らなくても、もともと意味深で面白い唄だとは思うのですが、このことを知って改めて聞くと、また違った味わいというか、良さが出てくるかもしれません。
ということで、CD等でぜひともフルバージョンを聞くことをオススメしつつ・・・

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