Diabolus ex machina

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ディアボルス・エクス・マキナ=「機械仕掛けの悪魔」という意味のラテン語。

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改訂版 「十角館の殺人 」

2007.10.28 Sunday 04:24
「十角館の殺人」(綾辻行人)の改訂版を読みました。

あとがきで綾辻行人曰く、
「本書をもって『十角館の殺人』の決定版とするつもりでいる」
とのことです。

ハードカバーの本が文庫化された時や、改訂版を読むときは「あとがき」から読むことが多いのですが、今回の場合もあとがきから読みました。
というか、とりあえず買うか買わないかの判断材料として本屋で読んだわけです。
その時に、ついでというか勢いで新たに加えられた解説も読んだのですが「バールストン・ギャンビット」について書かれた部分が地味に面白かったので、買う気の無い人も改定版の解説だけでも読むことをオススメします。

全面改訂しているとのことですが、普通に読んだ印象としては、
「どこが変わったの?」
という感じです。
細かく見ていったらかなり違うのでしょうが、私は特に大きな変化は感じませんでした。
これについても、あとがきで綾辻行人本人が書いていますが、別物にならないように心がけたそうで、全面改定とは言いつつ、さり気なく変わっているということでしょう。
そのうち、気が向いたら旧文庫版との徹底比較でもしてみたいものですが、分量が分量だけに、その気にはならないような気もします。
基本的に面倒くさがりなので・・・

今回の改訂版で一番の変更点は、文字のサイズだと思います。
文字が大きくなって読みやすくなりました。
この画像を見るとわかると思いますが、本の厚さがずいぶん違います。

内容については、ネタバレをする気は無いので、特に触れないでおきますが、一度読んでトリックや真相がわかっていても、二度三度と楽しめる作品だと思うので、旧文庫版や新書版で読んだ人でもう一度読んでみようかなと思っている人にはこの改訂版はオススメです。
それから今まで読んだことの無い人にも当然オススメです。

この作品は日本の推理小説界における金字塔的作品の一つだと思います。
個人的な見解としては「占星術殺人事件」(島田荘司)や「二銭銅貨」(江戸川乱歩)などと肩を並べる存在です。
単純に面白いというだけでなく、歴史の節目節目に現れる英雄や救世主のような存在、というと大袈裟すぎるかもしれませんが、そんな風に言いたくなる作品です。

私の気がかりは、他の「館シリーズ」も全面改訂するのかどうか、ということです。
どうせなら新作を書いて欲しいので、過去の作品の改定作業に時間を費やして欲しくはないかなと。
ただ、個人的には「十角館の殺人」と並んで好きな「黒猫館の殺人」に関しては、改訂版があったら嬉しいかもしれないとも思ったり・・・

この作品で推理小説にハマった人は少なくないと思います。
「あの1行」を読んだときの驚きと快感を私は今も忘れられません。
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